サウンドの転換期とシリーズの流れを汲んだ楽曲
★★★★☆
ファミコン時代の3部作は8bitのスペックでいかにクラシックな雰囲気を出そうかと苦心する矩形波倶楽部の人達の熱意が感じられるメロディを産み出していました。
そこにロックの軽快さも加わり、悪魔城伝説は今もって全ての曲が金字塔、評価を絶対的なモノにしたと思います。
ハード自体が16bitのスーパーファミコンへと移行した本サントラはかなり意欲的な作品になっています。
ストリングス効果を得られるようになり、従来のシリーズの分かりやすいメロディや軽快さは後退、代わりにドラキュラの世界観をより強調した荘厳な雰囲気とリアルさを追求した楽曲がスーパーファミコン版の作風となっています。
ゲームボーイ版のドラキュラはファミコン時代の名残を残した打ち込みの曲がメインとなり、気持ちよくきけます。
個人的な意見ですが、スーパーファミコン版はもう少し分かりやすいメロディが欲しかったですね。
このあと、ドラキュラXシリーズが登場し完成度がより高くなっていったと思います。