仕事の関係で労災に関連した実務書を探していたときに、本書に出会いました。

とにかく内容が分かりやすいです！全体を通して、専門的な事柄をとても簡明なタッチで説明しています。専門的な語句の説明が適所になされているのはもちろん、なぜ法令でそう定められているかという本質的な説明も随所になされ、読者の理解のしやすさに非常に配慮した一冊だと思います。

実際の手続きについても丁寧に書かれてあり、どんな帳票をいつまでにどこ宛に、ということが明確に示されていて、いざという時の動き方を具体的にイメージすることができます。

著者の村木先生は、労働基準監督官や監督署長を長年やってこられた、まさに叩き上げの方だとお見受けしましたが、現場感あふれる文章にぐいぐい引き込まれ、一日で一気に読んでしまいました！
もし労災関係の実務経験が浅い人でもこれを読めば、手続きの全体観と具体的なやり方を、すぐに理解できるのではないでしょうか。実務者必携と言っても過言ではないと思います。