江神二郎の洞察 <江神シリーズ> (創元推理文庫)
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江神部長の誘いから始まった僕のミステリ・ライフ
ファン必携のシリーズ初短編集
英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いたファン必携の傑作短編集。
解説=皆川博子
*本電子書籍は『江神二郎の洞察』(創元推理文庫版 2017年5月31日 初版発行)を底本としています。