またまた楽しく読ませていただきました、中学生バンザイ!
★★★★★
「女子中学生の…」は、これで三冊目を読みました。
おいおい、実験を途中で投げ出してるじゃないか! という感じのものは今回も多々あり、
おなかを抱えて笑いました。
でも、「あれれ…なんでだろ…」というところから、理科は始まっているはずなんですよね。
確かに、「テストがある、成績がつく」と思うから、お勉強としての理科がつまらなくなる。
なんでだろ…に始まる、調査、実験、実験までには至らないけどやってみたことなどが、
楽しい理科につながるのではないかと思います。
十年ほど経って、彼女たちの今を少々のぞいてみたい気がします、理系に進んだ生徒さんは
どのくらいいらっしゃるのでしょう。
いろんなことを考える
★★★★★
百足の足を数え、シイタケの裏のヒダを数え、タコの吸盤を数え、
しかもタコが冷蔵庫内で5時間も生きていることを観察する。
この本がおもしろいのは、必ずしも正しい答えを出すことを目的としていないところです。
好奇心のおもむくまま、観察した、試したり、結果について考える、
その過程そのものを楽しんでいます。
シシャモの卵は「超いっぱいあった」だし、
立ちながら眠れるかは「目が覚めた時は立っていなかった」だし、
カメの歩速を測って登校時間に換算し「一緒には登校できない」と結論する。
観察・実験・考察という手順は科学の方法そのものですが、
ディテールに実感がこもっていて笑えます。
自由な発想の煌き
★★★☆☆
本自体はすぐ読めます
中学一年生の自由な発想に清清しい思いをし
懐かしい理科の授業を思い出したり
中学一年って小学生の残り香もあって頭が柔らかい
自分の頭の固さを反省します
オモシロおかしいだけじゃない
★★★★★
先日、北海道大学の先生が「働き蟻のなかには仕事をしないでサボっているやつがいる」と学会で発表したそうですが、そんなことはとっくの昔に女子中学生が見つけています。理科の授業の一環として生徒が提出したちいさな自由研究レポートから選りすぐったこの本は、単に笑えるのではなく、時には女子中学生の鋭い洞察力にハッとさせられる本です。まるで、堅くなった脳みそをハンマーでぶん殴られたような衝撃を受けました。皆さんも、この本を読んで、大人になるということは賢くなることなんかじゃないってことを思いだしてください。堅く書きましたけど、面白いです。元々のレポートから再録されたイラスト(落書き?)もキュート。酒の席で回し読みしたら、みんな笑い過ぎて呼吸困難になってました。