よくまとまった比較教育書
★★★★☆
近いのに良く知られていないアジア諸国の教育制度や教育方針(タイ、シンガポール、韓国、中国など)やヨーロッパ諸国の教育事情など、とても体系的にまとめられている。各国の紹介は、総合的な教育方針や文化を始めにとりあげたあと、初等、中等、高等教育の順に教育制度のようすがまとめられていて比較もしやすい。個人的にはタイの宗教や国王を尊重する教育や、オーストラリアの移民や遠隔地の子供をを思慮した教育、フランスのエリート選抜式の教育制度や宗教完全分離などの内容をおもしろく読んだ。 日本で教師をしている人、大学院などで比較教育や国際教育を学ぶ人たちには、おもしろい入門書になるのではないでしょうか。