ロートレック画集: ムーラン・ルージュの夜 世界の絵画
価格: ¥0
【本書は、画家トゥールーズ=ロートレックの作品を解説つきで紹介しながら、その人となりや、歩んできた人生をたどっていく作品集です】
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa)は,19世紀のフランス・パリにおいて活躍した画家です.南仏アルビの由諸ある名門伯爵家に生まれましたが,10代前半で両足を骨折したために足の成長が止まり,障害者となりました.彼が盛んに馬や踊り子、サーカスといった荒々しく運動する絵を好んで描いたのは,そういった背景があるとも言われています.
思春期の頃から油絵に夢中になり,18歳でパリに出ます.赤い風車で有名なモンマルトルのキャバレー「ムーラン・ルージュ」が1889年にできると,彼はそこに入り浸るようになり,同時に素晴らしい絵やポスターを次々と描き出しました.しかし,多量の飲酒と梅毒によってロートレックは衰弱し,やがて36歳の若さで夭折しました.
この本では、「ムーラン・ルージュ」のものをはじめとして,ロートレックの主要作品をできるだけ網羅しました。加えて,作品を年齢・制作年順に配置することによって,ロートレックの画家としての変化を楽しめるようにしています。