全てのベスト・アルバムのお手本だ
★★★★★
まさかこれがSHM-CD&紙ジャケットで再発されるとは思ってもみませんでした。折々の重要曲が網羅されている上、レイナード・スキナードが「スイート・ホーム・アラバマ」を書くきっかけになった「サザン・マン」や、リンダ・ロンシュタットが取り上げた「バラのいたずら」も収録していて、当時から名ベスト盤の誉れ高い作品だった。プリンスが晩年に「シナモン・ガール」をカバーしたことで、時を経て単なるクロニクルでは済まされない、全てのベスト・アルバムのお手本のような重要作となったと思う。唯一、先見の明が無かったのは、故ニコレッタ・ラーソンのカバー・ヒット「溢れる愛」の元歌を選曲しなかった事くらいではないかと思う。