という時に、この本を発見。
ベースとなったNikon F3の成り立ちから構造等を、詳しくカラー(しかも写真入り)で解説。
各部位の簡単な取扱説明や仕様説明、発売当時のパンフレットや設計図、カメラを分解した機構説明なんかもあって、今では恐らく見られないであろう資料も満載。文庫だけど印刷が良いので、設計図の文字やパンフレットの小さな記述も大概読める。もし厳しかったら、虫眼鏡があれば大丈夫(笑)
F3/T、F3P、F3Hなどの派生機種についても幅広くカバー。植村直巳氏の南極横断仕様・「UEMURA SPESIAL」バージョンやNASAから宇宙へ旅立ったF3 BIG CAMERA等も載っている。へぇ~、こんなのもあったんだぁ、と驚いた。読めば読むほど、タフで精密で、素晴らしいカメラなのだという実感が湧いてきます。
更にストラップの歴史、スクリーンの種類と特徴、ファインダーのバリエーションなども・・・
とにかくF3の魅力を余すところ無く解説してくれる本。
正直この本が出てくれて「助かった」という気持ち。
F3とF3Pの「変更点」やF3Pのコンセプト、製品仕様の載ったパンフレットなどなど、かなり詳しく載っているから。
文庫だからお値段もお手ごろで、中身も綺麗で判りやすく、充実している。
F3を持っている人は、製造中止によってこれからどんどん資料が手に入り辛くなることと思うので、一冊持っておいたらどうでしょう?