鉄道模型ファンに向けひとつの形式を対照的に徹底的に掘り下げる『鉄道車輌ガイド』第19巻。首都圏から信州・越後を結んだ信越本線のクイーン、ED62を取り上げます。最大勾配約66.7％の碓氷峠勾配区間を含め、信越本線の全区間を走破するため、あらゆる特殊な装備が施されつつも、その車体形状や機能は逆に、やや曲線ががりほかの電気機関車に比べ女性的な印象を受けました。晩年は信越～首都圏の列車の現象から、その大半が東海道・山陽本線の荷物列車牽引の任へと転じ、終焉を迎えました。本書ではこのEF62の登場から終焉までを、各時代を写真で紹介するとともに、実写の製造時期で異なるディテールを紹介いたします。