80's エイティーズ ある80年代の物語
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1959年生まれ。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)や『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)などのベストセラーで知られる著者だが、若い頃、何をやっていたのかはいままでほとんど語られていない。
本書は、著者が1980年代はじめ、「この世界の真実は社会の底辺にある」と思っていた大学時代から、阪神大震災、オウム地下鉄サリン事件のある1995年までをまとめた自伝的回想録的な物語である。マクドナルドの清掃バイトから出版業界の最底辺へ、やがてジャーナリズムのまっただ中に至った著者。バブルがはじまり無残に崩壊するまで、何を体験し、何を感じ、何を考えたのか。自ら投企したことと、バブルに翻弄されたさまざまな人物の群像とその行方。「億万長者」になる方法を語る作家になる前の、長い長い‶80年代"の青春とは?
日本がいちばんきらきらしていたあの時代、
ぼくは、ひたすら地に足をつけたいと願った。
その後ぼくは、「世の中の仕組みはどうなっているのか」とか、「どうやったらもうちょっとうまく生きられるようになるか」というような本を何冊か書くが、そのとき気づいたことを最初から知っていればまったくちがった人生になったと思う。でもそれは、ものすごくつまらない人生だったかもしれない。(「あとがき」より)