この1巻だけ特別に好きだ!
★★★★★
すごいマニアックなんだけど、私はこの初版、記念すべき第1巻のみ、異常に好きです。
なぜかというと、絵が違うんです。(ドラえもんの初期の絵のタッチがぜんぜん違ってるように。)
今のかわいくまーるいフォルムのととのったぼのぼのちゃんではなく、ちょっと体がスリムで足としっぽが長めな、まだいびつで整ってないっていうのかな?そこが、なんともゆるカワで、私的にはこっちの方が“萌え〜”(っつーの?今風にいうと)なんです。
これが出たのは20年以上前だったかな?周りの人にはことごとく、どこがおもしろいのかわからないって言われたんだけど、なんでわかんないのー?もうこの絵を見てるだけでも癒されるじゃーん!!シュールなセンスとかわいさに、何度涙がにじんだことか。
これって、わかる人はすごい好き、わからないひとはわからないっていう好みがはっきり分かれる典型だね。
お父さんが遊んでくれたのに僕は気がつかなかった、
とか
僕のお遊び(しっぽでトントン)、お父さんのお遊び(口の中でれろれろ)、肉球フェチなとことか、石をひっくり返して虫がワラワラとか...やられた。
シマリスくんにイライラする私ってアライグマくん。
やっと凄さがわかってきた
★★★★☆
久しぶりに読んで見て、ちょっと凄さがわかってきた。
当時は下ネタも絡めたちょっとシュールなギャグを大量に出していて、その質の高さ(つまり笑える)から自分の周りではファンは多かったです。
で、この連載が始まった当初は正直に言うとファンは戸惑いました。
キャラクタものに逃げたと捉えるファンもいました。
私も当時はこの作品の境地をわかってなかったと実感しています。
当時はページ稼ぎじゃないかと思っていたネタもいまもう一度読むと1本というよりは構成するための部品のような位置付けで機能していることがわかってきました。
1つ1つが珠玉の作品でした。
1コマでの表現力もいまみると結構凄い。
改めて感心した。
最高の4コマまんが。
★★★★★
20年前にすごく好きだった漫画。
多分実家に途中まで買っていた初版本が残っていると思うのだけど
ちょっと読みたくなって文庫で買ってみた。
表紙・地図・3本目まで読んで、涙が出るくらい笑った。
すごくつかみの上手い漫画なんだと感心してしまった。
今までいろいろな4コマまんがを読んできたけど
新刊が出るのを楽しみにしてたあの頃を思い出す。
今読んでも新鮮です。最高に笑える。
絵がちょっと変ですが…良いです。
★★★★☆
どの漫画でもそうかもしれませんが、初めの頃キャラの絵が変です。あ、これは別に批判している訳じゃないっすよ。
さておき、ぼのぼの登場するキャククターは皆個性派が多く、また、言ってることはかなりの哲学的です。暴力的なのとは全くと無縁でお気楽に読めます。
一生の内に読んでおくべき一冊だと思います。
生きる上の厳しさをホノボノと描く独特のタッチ
★★★★☆
"ぼのぼの"はラッコ。"ホノボノ"から取った名前であろう。"ぼのぼの"は生来のノンビリ屋さんで、その茫洋とした生き方は微笑を誘い、読む者を癒すが、生き物である以上、生きて行かなければならない。
"ぼのぼの"が好物の貝を割る擬音「カッキ、カッキ」や、"ぼのぼの"への忠告者アライグマ、その他プレイリー・ドッグ、ビーバー等の可愛い動物を登場させて微苦笑する話を展開する等、如何にもホノボノとした雰囲気のマンガと見せかけて、実は生き物が生きて行く厳しさを底意に秘めているのである。その底意を表面に出さずに、読む者を牧歌の世界に運ぶ独特のタッチが素晴らしい。
表面上の牧歌的な雰囲気に癒されるも良し、深読みして生きる厳しさを味合うも良しの奥深い作品。