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かむろば村へ 4 (ビッグコミックススペシャル)

価格: ¥860
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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RESURRECTION KAMISAMA ★★★★★
村長に恨みを持つヤクザがかむろば村に足を踏み入れてから村は慌ただしくなり、前作でそのヤクザに金を貸したタケちゃんの家が何者かに放火され…。
この『かむろば村へ』はこの巻で終わりです。また、自称『神様』のなかぬっさんが死んでしまいますが…復活します。
それはこの巻を読んでからのお楽しみです。ビックリします。
この表紙のタケを見よ! ★★★★★
生臭さと暴力がかむろば村になだれ込んできます。背景には政治がからんで、度重なる作物荒らし、そして放火。。焼け出されたタケはわらしべ長者ばりに電気水道のある家(お寺w)に住まい、不思議な犬マツと暮らし始めます。3巻の最後で掘り出した金塊は陽の目も見ずあっという間に姿を消します。
限界集落、病院も学校も住職も警察も郵便局も何もないかむろば村では「願ったとおりでなくても何でも解決する。」と「自称神」なかぬっさんはいうのですが、オカネは解決にはならないようです。

ヤクザにさらわれた村長妻を追ってに舞台は隣市へ。元刑事の村長は妻を守るべく体張って戦いますが、そこでもほでなすなタケ。でもいつもカレのそこにある「一生懸命さ」が人を動かすんだよね。
謀略で選挙に出れないヨサブロ村長の代わりになんとタケが村長選挙に立候補!売らない・買わない・タダ生きるをモットーに。。
かむろば村には、隣市のホームレス集団が移り住み、廃校を住処として雪かきをして村に溶け込んで生きます。立派な労働力として。。
そんなタケの表紙の表情は、もうヘタレではなく、ほでなすかもしれないけど、りっぱな男になっているのです。
なかぬっさんは『神はなにもしない。人間はええな』と言い残して世を去り、そっして。。フッカツ?w

現代の問題の9割を生み出すお金。そしてなにより限界集落問題への、いがらし氏の提案がここにあります。ただ、じたばたと生きてみませんか?
これはホラー・マンガでしょう? ★★★★☆
 お金フォビアに陥った元銀行員の青年が、「何も買わない、何も売らない」生活、つまりは自給自足の生活を夢見て村に移り住んできたものの、そりゃ世の中そんなに甘くなくて、夢からどんどん逸れていくのだが、しかし繰り返される「かむろば村ではなんでも解決する。おめが思ったようには解決すねえが」という言葉通り(?)、その逸れ方そのものが何ともユートピア的。
 最初はこの勘違い青年の成長というか、心境の変化みたいなものが物語の柱になるのかな、とか思ったんですが、いがらしみきおがそんなふやけたマンガ描くはずないですよね。いや、青年の成長とか心境の変化も描かれるんですが、むしろ問題は、村そのものなんですよね。村の原理というか、法というか。
 但し全然リアリズムじゃないですよ。神様も超能力も登場します。似ているといえば、同じ作者の『ガンジョリ』がすごく似ています。あれはホラーじゃないかって? いやいや、これも立派にホラーでしょ?
面白いったらありゃしない ★★★★★
「人生の楽園」とかで、定年後に田舎暮らしを始めました〜、充実してま〜す、とかって喋ってる夫婦を、うっすらと笑いながら生暖かい目線で眺めてしまう私としては、大満足の全4巻でした。よく、実写化不可能な作品、という言葉で褒められる代物がありますが、これこそ本当に不可能でしょう。かむろば村民はフルCGでも再現不可能。あんなイイ顔の俳優、平成日本には存在しません。彼らのルックスと雰囲気は、地方在住人的には「あるあるある!」の連続です。漫画って凄いなぁ。凄いと言えば、漫画の読み方自体がわからなくて、サザエさんが限界作品の母(70才)が大笑いしながら読み終えました。「タケちゃん、おら、うどん食びてぇ」が大変ツボだったとの事。私は「シックス」の件でお腹が痛くなるほど笑いました。実はかなり大変な問題も扱っている本作だけど、大丈夫、かむろば村では何でも解決するんです!思った通りではなくても。そういった意味ではかむろば村はぼのぼのの森と同じですよね。そう思うと、日本はまだまだ大丈夫だ!とヤケクソ混じりながらも、前向きになれます。あ、あと・・・みよんつぁんのファンです。理想の男性です・・・。