ぬら孫の世界を補完する
★★★★★
若干キャラの発言などにずれを感じることはありましたが、原作に忠実と言って過言ではないと思います!
むしろ、原作では描かれなかった登場人物たちの出来事や心境が生き生きと描かれており、椎橋先生の原作の補完として成立しているような気がしました。
例えば、イタクがリクオと共に京都へ行くことを決めたことがいまいちピンと来なかったのですが、大崎先生の描いたイタク視点からの話によって、「ああ、そんなことを考えたからこそ、リクオと共に戦うことにしたんだな。」って考えさせられる内容だったのが印象に残ります。(原作でもその後の回でちゃんと補完されていましたが)
また、花開院の竜二&魔魅流の話では、2人のキャラを描くために、本筋とは関わりが薄いエピソードを挟んでいるのかと思いきや、実はそれが重要な伏線になっており、ぬら孫の世界観を忠実に描きながらも大崎先生の作家としての才能も光っている気がしました。
第3弾が発売されることが決定しているようで、次巻も楽しみになってくる1冊じゃないかと思います!