合成生物学の衝撃 (文春e-book)
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二〇〇〇年代初頭、マサチューセッツ工科大学に集まった
科学者たちは、生物学を工学化することを思いつく。
コンピュータ上でDNAを設計し、その生物を実際につくってみるのだ。
「合成生物学」と呼ばれるようになるその学問は
ビル・ゲイツをして「もっともホット」な分野と呼ばれるようになる。
企業が血眼になり、軍の研究機関が莫大な予算を投じる。
そうした中、孤高の天才科学者が二〇年かけて
ついに人工生命体を作ることに成功する。
ヒトまでも人工的につくる時代が来るのだろうか?
『捏造の科学者』で
新たな科学ノンフィクションの地平を開いた
著者が放つ大宅賞受賞後第一作!
【目次】
プロローグ わたしを離さないで
第一章 生物学を「工学化」する
第二章 人工生命体プロジェクトはこうして始まった
第三章 究極の遺伝子編集技術、そして遺伝子ドライブ
第四章 ある生物兵器開発者の回想
第五章 国防総省の研究機関は、なぜ合成生物学に投資するのか?
第六章 その研究機関、DARPAに足を踏み入れる
第七章 科学者はなぜ軍部の金を使うのか?
第八章 人造人間は電気羊の夢をみるか?
第九章 そして人工生命体は誕生した
エピローグ マダムはなぜ泣いたのか?
あとがき
主要参考文献 取材協力者