【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:加藤広/著 出版社名:新潮社 発行年月:2009年03月 関連キーワード:クウハク ノ オケハザマ くうはく の おけはざま、 シンチヨウシヤ シンチヨウシヤ 3162 しんちようしや しんちようしや 3162、 シンチヨウシヤ シンチヨウシヤ 3162 しんちようしや しんちようしや 3162 不可能を可能にしたのは誰か。不都合な事実を書き換えたのは誰か。今川義元の不気味な触手が尾張へ伸びる!相互不信と玉砕主義が蔓延する織田家中。剛毅に振る舞う主君でさえも、その内実は判断停止。恃みはもはや、秀吉の血統が受け継ぐ秘密のみ。秀吉一世一代の密約を容れ、“影の人々”が今川軍団を死地へ誘う。そして奇跡の勝利を手にした後、信長が捏造した“史実”とは-。眼力無双の歴史ミステリー、ここに誕生。
奇想天外だが、根拠はそれなりに納得できる
★★★☆☆
史実として伝承されている内容からは奇想天外だが、「元々桶狭間のようなところで何で陣を構えたか」という疑問から発想すれば、こうした裏があったかもしれないなと面白く読みました。今のような情報があふれた社会じゃないからこそ、策士はより活きやすいのかなとも思いましたが、ここまで裏に通じた秀吉があっさり家康に天下を渡したのは何故か、と思えば、やはりちょっと話が飛躍し過ぎかなとも思います。読んで損はないですが、買うほどではないでしょうね。
桶狭間合戦の違った評価
★★★★☆
この作家は歴史上の定説を覆す物語に定評があります。
私もこの戦いの小説を色々と読んできましたが、藤吉郎の考案で降伏の使者を装って今川の陣中深く潜入し降伏の席上で訓練された殺人犬を使って義元の首をあげる。こんな方法なんて考えも付かなかった。定説の、豪雨の天運は有ったがあの強大な今川の布陣の中を本陣までの突入は納得出来ない部分も有ったが、こんな奇想天外な桶狭間の戦いも有ったのだと感心しました。
面白さに釣られ一気に読み通してしまいました。
著者の若々しい想像力に脱帽
★★★★☆
著者得意の歴史ミステリー。今回は、信長が今川義元を討った桶狭間の戦いに潜む謎に迫る。
たしかに、当時の信長と今川義元の軍勢の差を考えれば、信長の勝利は奇跡といえよう。その軌跡の裏側に隠された秀吉の謀略。
なかなか、よく出来たストーリーだ。
でも、最近の著者の作品は、最初の『信長の棺』に比べると、衝撃が薄い。著者のせいというより、著者の作品に読みなれてしまったせいかもしれないが。
でも著者の若々しい想像力には感服。
秀吉好きの人が読むとよい
★★★☆☆
信長好きとしてはどうもいまひとつ入り込めませんでした。
桶狭間から何から、後世言われている信長の功績が全部秀吉の暗躍によるものであって、さらに秀吉は高貴な血筋の裔であるとか、あまりにも秀吉びいきで、だったらタイトルに桶狭間とつけない方がよかったのでは?
つまらないとは言わないけれど、面白いとも言いきれない感じで終始しました。
着想には感心しましたが...
★★★☆☆
一番の見せ場である<桶狭間>に至るまでに、ハラハラドキドキ手に汗握る、武将同士の
駆け引きにワクワクすると言う事も無く、(義元も、信長も馬鹿で)意外とあっさりと
終わってしまったので、全体に山場が無い(低い山場はあるが...)と感じてしまい、
のめりこんでまでは、私自身はあまり楽しめませんでした。
信長の凡庸ぶりも、中途半端な感じで、<桶狭間>以後よく生き延びたものだと
違和感感じます。どうせならモット突き抜けさせた方が、それなりに納得出来たでしょうが。
著者の<秀吉の枷>が余りに面白かったので、以後も読み続けていますが(忠臣蔵だけは
読んでいません。)、面白さも、ちょっと下降気味というのが私の感想です。