中国語の初心者は遠慮したほうが良い
★★★☆☆
中国語を学び始めてつくづく手を焼いたのが、あの独特な語順(文法)。私には、難しいといわれる中国語の発音よりも、むしろ文法のほうがさっぱり分かりません。なので”中国語の奥底を滔々(とうとう)と流れている大きなルールをざっくりと洗い出そうと・・・”と説明にあったこの本を非常に大きな期待を寄せて購入したのでしたが、ちょっと当てが外れました。
決して悪い本ではないと思うのです、本文で書ききれない注釈を欄外にまでびっしり載せていたりと、著者の中国語に対する熱い思いは伝わってきました。
でもごちゃごちゃし過ぎていて、初心者にとっては要領を得ないだけでなくかえって混乱してしまうような気もします。通常の文法書とは違う、あくまで「解説書」なので見易さ分かりやすさは二の次に、講義をそのまま詰め込んだような雰囲気になってます。
したがって、大きくポイントを押さえなが基本を一から把握したい初心者が読むには、少々敷居が高いのです。
結局この本は、中級に差し掛かったレベルの人が、おさらいも兼ねて中国語文法のルールを改めて見直してみる−という使い方が一番ぴったりくるのではないでしょうか?