バナナを逆からむいてみたら
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◎ 欧米で110万部突破の、
世界的瞑想の師による
ベストセラーがついに日本上陸!
32のユーモラスなショート・ストーリーから学ぶ、
悩み、不安、怒りがラクになる人生の視点の変え方レッスン。
実は、バナナは果柄を折ってむくより、
先端をつまんでむくほうがはるかにラクです。
「バナナの専門家」サルは、当然のようにそちらからむきます。
ですが、人間は……、
果柄をポキッと折ってむく人がほとんど。
試してみればすぐにわかりますが、
「サル方式」の方が、ずっとラクなのです。
同じように、悩みや不安や怒りは「人生の見方」の向きを変えると
あっけないほどラクに解消することがあります。
著者であるアーチャン・ブラーム氏(仏教僧)は
「悩みのもと」を取り去る専門家。
彼の語る32のショート・ストーリーには、
私たちの心を軽くしてくれる、示唆に富んだエピソードが満載。
たいへんなことが起きてパニックに陥りそうなときも、
「確かに、こう考えることもできる」という広い視野と
いちいち振り回されない落ち着いた心を与えてくれます。
たとえば、こんなエピソードが語られています。
第2話 もし、イヌのフンを踏んでしまったら、
あなたは「くそっ! 」といまいましく思うかもしれません。
でも、その靴底を庭のリンゴの木の根本にこすりつけたら、
翌年、りんごの実はいつもより甘くジューシーになるかもしれません。
そう、それはイヌのフンのおかげ。
同じように、人生の苦難は、
後にあなたを思いやりのある、思慮深い人に
成長させてくれるかもしれないのです。
イヤなこと、大変なこと、辛いこと……
受け止めて、乗り越えれば、人生の栄養になるのです。
第3話 ある男性が出張先から帰国するために、空港へ向かいました。
ですが、乗ったタクシーの運転手が道に迷い、
なんと搭乗時刻に間に合いませんでした。
男性は運転手を罵倒しました。
ところが、その飛行機はこともあろうか墜落して
乗客乗員全員死亡してしまったのです。
その後、男性は物事が計画通りに進まなくてもあまり怒らなくなりました。
「人生は、この先、何が起こるかまったくわからないですからね」
第18話 愛する人が、あの世へ旅立とうとする時、
あなたはその死を受け入れてあげられますか?
「お母さん! 死なないで! 元気になって! お願いだから! 」
死にゆく人が一番苦痛に感じるのは、この種の言葉だそうです。
死ぬことはいけないことではありませんし、
非難されることでもありません。
死を認めてあげることが、死期の迫った人への最後の愛情表現、
最後のプレゼントになるのです。
第21話 誰かの欠点を指摘しなければいけない時、どうしますか?
ストレートに指摘すると、相手がムッとする可能性大。
いい方法があります。
まず、その人の長所をほめます。認めていることを示すのです。
そして次に、直してほしい点をやんわりと指摘します。
そして最後にまた、その人をほめて
「決して、あなたを否定しているわけではない」ことを伝えます。
このサンドイッチ方式で行けば、
会社の上司と部下、スポーツの監督と選手、
夫婦間も親子間も、うまくいくこと間違いなし。
どうですか?
ちょっと視点を変えるだけで
人生のあらゆることが、スーッと円滑に流れ始めます。
アーチャン・ブラーム:1951年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で理論物理学の学位を取得。
高校で教鞭をとった後、タイに渡り、高僧アーチャン・チャーのもとで修行。
仏教を深く学び、アーチャン・チャーの高弟となる。
その後、オーストラリア西オーストラリア州仏教会からの招きでパースに赴任。
ユーモラスで温かな教えが人気を博し、2006年にパースで開催された第4回国際仏教会議では議長を務める。