【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:田尻賢誉/著 出版社名:日刊スポーツ出版社 発行年月:2008年04月 関連キーワード:コウリツダマシイ ワシミヤ コウコウ ヤキユウブ ノ チヨウセン コウコウ ヤキユウ ノ ココロ オ モトメテ こうりつだましい わしみや こうこう やきゆうぶ の ちようせん こうこう やきゆう の こころ お もとめて、 ニツカン スポ-ツ シユパンシヤ ニツカンスポ-ツシユパンシヤ 5721 につかん すぽ-つ しゆぱんしや につかんすぽ-つしゆぱんしや 5721、 ニツカン スポ-ツ シユパンシヤ ニツカンスポ-ツシユパンシヤ 5721 につかん すぽ-つ しゆぱんしや につかんすぽ-つしゆぱんしや 5721 増渕竜義(ヤクルト)を生んだ鷲宮から学ぶ公立校が勝つためのヒント。 強豪校のサイン盗み、伝達は当たり前。それに対処し、それを上回る強い気持ちで立ち向かう中学生が入りたいと思う雰囲気をつくる自分たちが一番だと誇りを持て
現在の高校野球になくなりつつあるものがここに!
★★★★★
最後まであきらめない、全力疾走、一生懸命……
高校球児と聞いて、多くの人がイメージするのがこんな言葉ではないでしょうか。
ところが、最近の高校生を見ているとどうでもありません。
凡打して、一塁ベースまで走らずにベンチに戻る選手もしばしば見受けられます。
プロ野球選手がそうしているからかもしれませんが、見ていてちょっとガッカリしてしまいます。
時代とともに、高校生の気質も変わっている……。。。
そういってしまえばそれまでですが、いまだに変わらない高校生がいるんです。
それが、鷲宮高校の選手たち。
試合に出ている選手はもちろん、スタンドの統制のとれた応援、グランド整備にダッシュで飛び出し、腰を落としてトンボをかける姿勢まで、他の高校を圧倒しています。
本当に応援したくなるチームです。
そんな鷲宮高校の取り組みをこの本は細かく説明してくれています。
何のために野球をやるのか。
野球を通して何を学ぶのか。
高野和樹監督の熱い想いが伝わってきます。
帯にある川村悠キャプテンの「努力することが好きになれた高校野球でした」という言葉。
こんなことは普通の高校生ではなかなか言えません。
鷲宮高校だからこそ、だと思います。
『人生最大の敵は自惚れ 最大の味方は努力』
『半端な努力じゃ何も変わらない』
本の中で紹介されている、グランドのあちこちに書かれている言葉。
これを読むだけでも、心に響くものがあるはずです。
全国的に有名とはいえない鷲宮高校の本が、すでに第4刷。
この事実だけでも、読む価値があることを証明していると思います。
全国の高校球児、指導者はもちろん、野球をやっている小中学生、保護者の方にもぜひ読んでもらいたい一冊です!
熱き鷲宮魂!
★★★★☆
率直に思った。この「公立魂」は、「鷲宮魂」と置き換えた方がいい。
公立・私立ということではなく、「鷲宮」の魂なのだから・・・。
ともあれ、スポーツにおける公立・私立の区別の感情的是非は別にしても、「入試以外の入部の道」の有無については論を待たない。私自身が高校、大学と私立(非セレ校)を歩んだという感情は関係なく、スポーツにおいて「叩き上げ」「雑草」を応援するのは、アップセットの感動を欲するスポーツ好きの性。
鷲宮野球を題材とした著者の、少なくとも「意図は」間違っていない。
埼玉高校球界で公立の雄として奮闘する県立鷲宮高校。95年のセンバツ出場をはじめ、毎年のように埼玉の強豪を脅かすダークホースである。
自ら下積み経験のある高野和樹(こうのかずき)監督は野球人として以前に、人間教育こそを重視する。そんな鷲宮野球は「心」と「ことば」に溢れている
書中、格言として紹介されている文の中でこんなものもある。
「いい選手である前にいい生徒であろう いい生徒である前にいい人間であろう」
ともすれば・・・聞きなれた言葉である。
しかし、鷲宮野球においてはそんな「教育的言葉」も平凡なものではなくなる。それは部員への思い、鷲宮野球の心が、監督の口からは勿論、部室からベンチなど至るところに貼られていることにも表れる。
そのひとつ・・・整然とした部室に貼られた はきもの という詩。
『はきものをそろえると心がそろう
心がそろうとはきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげる
そうすればきっと
みんなの心もそろうでしょう』
ひらがなの中で「心」だけが漢字になっている・・・監督が強調したいところ。
もうひとつ
『たとえ野球の技術がなかったとしても、野球の道具を大切にする心や自分を成長させてくれるグランドを常にきれいに整備する心を持ち続けられる野球選手になる。』
鷲宮のトンボがけはハンパではない。上体が地面と水平になるくらいに「心」を込めたものなのだ。
では「心だけ」で勝てるのか、いいチームになれるのか。
はっきりしていることは、鷲宮の部員の仲間を思う心も、野球を上手になりたいと思う心も尋常ではないということ。「高野監督の鷲宮に行きたい!」と思った部員の集団であるがゆえに熱いのである。熱すぎるのである。皆、監督に惚れて鷲宮を選んだ男ばかりだ。
鷲宮の「全員野球」は建前ではない。公式戦前、2軍の試合の魂こもったプレーに、1軍が心揺さぶられて県予選に全身全霊をかける。私の愛するラグビーとだぶるチーム熱。
2軍も皆、ベンチ入りにすべてを掛けていた。叶わぬ結果にもスタンドで「自分達の代表」を声からして応援する。
泣くほど悔しい思いでベンチを逃した応援団長を見て、「ニュートラルな」高校野球ファンが呟いた。「鷲宮の応援団は最高だ。」
一度、鷲宮野球部の試合、練習をじっくり見てみたい。
書中、残念だったのは「格言」「公立魂その1」などのテキスト調の記載が、やや薄っぺらく感じたこと。無論、好みの問題なのだが・・・。
何か勘違いしてる本
★☆☆☆☆
この本に限らず、田尻賢誉のコラムなどを見ると、
高校野球における作戦、采配ミス、球児のマナーや姿勢など批判や説教ばかり。
部活動の延長である子供たちに何を求めているのであろうか?
そういうコラムはプロ野球だけで結構。
この本も同様、買う価値は無いと思います。
高校野球への熱い思いは伝わるけど
★★★☆☆
150キロ近いストレートとスライダーが持ち味の
増渕竜義投手を配した2006年の闘いぶりを中心に、
公立高校でありながら、常に上位入りする埼玉県鷲宮高校野球部の歴史。
甲子園への飽くなき挑戦と、
高校野球としての精神の鍛え方について詳細が描かれる。
毎日、終電までの厳しい自主練習の果てに、レギュラーとキャプテンを負かされた少年。
礼儀と挨拶の大切さ、常に全力投球の精神。
メンバー外も含めた全員野球。
熱いハートと高校野球の壮絶な舞台裏が描かれている。
記者は、2006年このチームが甲子園に出場するだろうとふんだんだと思う。
確かに強かった。
増渕投手は、秋の優勝こそあれ、結局は甲子園で一度も投げていない投手にもかかわらず、ドラフトでいくつもの球団から指名を受けた。
ただ、結局甲子園にいけなかった軌跡を、
「公立なのに、よくここまで頑張った」とかを言い訳にしたくないとか
いいつつ、「公立魂」という本にしてしまうあたりに、
皮肉と甘さが残る。
もう少し、さらっと事実を描けば、
それだけで十分感動できるものを、
わざわざ、じっとり〜描くもんだから、
説教くさくて面白くない本になるんだよ。
その辺が残念である。