老子・荘子の言葉100選 (知的生きかた文庫)
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老子は、その生涯を、おとなしく、柔和に、あたたかく、寛大な態度で静かに送った。
そして世俗の価値を飛び越えて、もっとのびのびと、自由に明るく生きようではないか、と主張する。
そして、その考えは、荘子によって受けつがれる。
荘子は、難解な老子の思想を、架空の話で面白く語る。
動物を人間にたとえたり、植物のあり方に人間学を語ったり、その話は、自由で破格で、しかも面白い。
人生を自由に楽しく生きる知恵。
■目次
●第1章 50語でわかる「老子」(「道の道とすべきは常の道にあらず」
幸福な道は常識の中にはない
・「天は長く地は久し」
天を仰ぎ地を歩く
・「上善は水のごとし」
理想的な生き方を水に見つけた
・「与うるは善く仁、言は善く信」
人を思いやって約束は守る
・「無の用」
なんにもしないで働いている ほか)
●第2章 50語でわかる「荘子」(「もの、あれに非ざるはなく、もの、これに非ざるはなし」
見方によってすべてが変わる
・「天地は一指なり、万物は一馬なり」
天地のもの一切は一体である
・「道は通じて、一たり」
すべての道はいつか一本となる
・「水の積むこと厚からざれば、則ち、大舟を負うに力なし」
自分を十分深め広める
・「五百歳をもって春となし、五百歳をもって秋となす」
大きな気持ちになると苦悩は解消する ほか)
■著者 境野 勝悟