いま半導体産業には第３のビジネスモデルが誕生しつつある。２０１０年代に入って、グーグル、アップルのようなＩＴサービスを主力とする企業の半導体メーカー化だ。これは半導体の新たな統合モデルともいえる。ＡＩ（人工知能）やＩｏＴ、自動運転などを背景に、優れたサービスには、ふさわしいハードウエアを必要としているからだ。これから世界の半導体プレーヤーの覇者に躍り出るのはどこか？。熱狂する業界をリポートする。

本誌は『週刊東洋経済』２０１７年５月２７日号掲載の３１ページ分を電子化したものです。

【主な内容】
ＡＩ時代は半導体で制する　激変する産業勢力図
グーグルが半導体を開発した必然
ＡＲＭ買収でソフトバンクは何を得るか？
ＩｏＴで反撃に出るインテル
ＩＮＴＥＲＶＩＥＷ　インテル自動運転事業本部　キャサリン・ウインター
　買収含め、投資は緩めない
ＡＩと自動運転握るエヌビディアの素顔
中国の半導体育成は本気だ　国を挙げて基幹産業に
医師社長が挑む最速半導体
ＩＮＴＥＲＶＩＥＷ　ソニー元副社長・久夛良木健
　僕にとって半導体はロマンチックなモノなんだ
ニッポン半導体敗戦記　国と企業が犯した過ち
栄光から凋落までの３０年
ルネサス浮上は本物か　世界で加速するメガ再編
日の丸装置の賞味期限
崖っ縁のニコン、キヤノン　次世代露光装置で完敗