日本人の相互協調的自己観の再構築
★★★★★
よかった。世の中何かおかしいと日頃感じていたことに見事な答えをだし、日本人の目指すべき方向性も示されたていた。
「グローバルスタンダード幻想から脱却し、自分たちの半ば無意識の物の見方や感覚に自信を持ち、自分たちの能力をもっとも引き出しやすい仕組みや制度、ルールを試行錯誤的につくっていく努力をあらためて行っていくべきだということである。その試行錯誤の努力のなかから、徐々に現状に合う新しいバージョンの「日本型資本主義」「日本型経営」の姿が立ち現れてくるはずである。」
素晴らしい。
まだ、続く。
「「失われた20年」で我々が失ったのは、何よりも日本のアイデンティティである。「保守するための改革」とは、我々のアイデンティティを取り戻し、また、現代的状況の中で、更新していく試みである。不公正な現行の「グローバル化」などよりも、はるかに取り組むに値するものではないだろうか。」
まだまだ、詰まった面白い話しが盛りだくさん。引きこもりの打破につながるヒントもありました。