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行動ファイナンスの実践 投資家心理が動かす金融市場を読む

価格: ¥3,990
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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有意義な一冊 ★★★★★
ちまたに溢れる相場本において、
冗長で曖昧に説明される、「マーケットの不思議」
(=なぜ、相場においてヒトは不合理な選択をしてしまうのか)を
論理的に解説する、珠玉の一冊。

ゾーンなどを読んで有難がる位なら、
この本をきちんと読んだ方が良い。

巷の相場本の底の浅さを思い知らされるでしょう。
通して丁寧に読む本ではないが有益な視点が満載 ★★★★★
株式の市場価格は度々実態価値から大きく乖離する.バフェットが採用しているといわれるのは,実態価値を高い精度で見積もることに集中して価値と価格との乖離を利用する戦略である.それに対して本書が扱う主な題材は,乖離が生じる理由と,乖離を実態価値以外から検出するヒントである.本書は,乖離の主要な原因と考えられるもののうち,情報不足とマクロ経済以外のものに広範囲に触れている.これを理解すれば乖離を検出するのが少し容易になると思う.書き方は学問と言われるほどガチガチでも解説と呼ばれるほど親切でもなく,多くの着眼点を網羅的に提供するという内容となっている.

本書の素晴らしいところは何と言っても網羅性だろう.通して熟読するのに適した本だとは思えないが,ざっと目を通したり気になる部分をしっかり読むには非常によい本.ある程度の投資経験がある人ならば,本書で触れている話題の中から気になる部分を読んで自分で調べたり考えたりすることにより,自分の投資戦略を今までより深く理解したり修正したりできると思う.投資家にありがちな心理的なバイアスしかり,まともな経営者が行なう自社株買いの解釈しかり,長期投資のローリスク・ハイリターンの根拠しかり,裁定取引の落し穴しかり,配当性向・経営者の資質・投資家の利益の関係しかり,2005年頃に何人も現れた瞬間的カリスマバリュー投資家の分析と言える内容しかり.インデックス投資をベースにして年間+2%の超過リターンを目指すには本書はものすごく良さそう.

悪いところもある.それは,経済評論家やエコノミストや経済学者にありがちな一貫性のなさ.効率市場仮説をけなしていると思ったら陽にではないが同じ仮説に頼った主張を(少しだけ)展開していたり,「過去の損益の調査の結果○○という傾向があることわかった」という主張(引用?)が「後付け理論じゃ意味ないでしょ」という超古典的な形で反駁されるものであったり.
理論と実践が統合された最高水準の書 ★★★★★
 行動ファイナンスの書は、心理学理論の解説や、過去の実例(オランダチューリップ投機、大恐慌など)の紹介に終わっているものが多かったが、最近は統計的分析も加えたものが出てきた。
 本書は、そうした類書に頭抜けている。一般的理論の紹介は簡潔に第1章で終え、第2章以下6つの章で統計分析をふまえた実践論を展開している。例えば、バリュー株の方がグロース株より投資リターンが高いことは他の本でも指摘されているが、本書では、データも豊富に分析しており、説得性が高い。株式市場だけでなく、IPOにおける公募価格設定の問題などコーポレート・ファイナンスの問題も詳しく論じられており、非常に参考になる。
 訳者が述べているように、実践論も最新の研究論文を読みこなした上で、展開されており、「行動ファイナンスについては、これ一冊で十分」と言える。