『K』(1996年9月発売)、『ペザンツ、ピッグス&アストロノウツ』(1999年2月発売)と、2枚のアルバムを残して1999年9月に解散してしまったクーラ・シェイカー。その中心人物、クリスピアン・ミルズが、男性3人組バンドのザ・ジーヴァズを結成していよいよ新スタート。
セットアップシングル「ワン・ラウダー」(2002年7月発売、本作未収録)のリリース、FUJI ROCK'02への出演に続いて発表された本作デビューアルバムは、心になじむ哀愁メロディのギターロック<5>(デビューシングル)、軽快なギターサウンドに陽気な手拍子がはずむ<1>をはじめ、開放的でストレートなナンバーが楽しめる。(速藤年正)
びっくり
★★★★☆
ジーヴァズにはずっと興味深々でしたが、ロックを追っかけて聴くような年齢でなくなったこともあり、このたび漸く初めて聴きました(よっぽど興味があるもの以外、500円以上では買わないようにしているので)。
クーラ・シェイカーのようなサイケ・東洋趣味・タイトなリズム・シャープな音像を思い描いていたので、かなりびっくりしました。クーラ・シェイカーはなんだかんだ言って「60年代音楽に対する90年代からのひねくれたオマージュ」といった様相を呈しておりましたが、一方ジーヴァズはずっとオトが丸く・荒く・シンプルで、60年代音楽に随分素直なアプローチをしており、知らない人に聴かせたら当時の音楽と間違えてしまいそう。
どちらが好きか?個人的には(どちらも好きですが)こっちの方がしっくりきました。素直な音楽なので、知らない人にとってもジーヴァズの方がとっつきやすいのは確かでしょう。
いつの間にかこのバンドも解散していて、クーラ・シェイカーも再結成しているみたいですが、新しいクーラ・シェイカーがどうなったかにも興味がありますが、確認するのはまた解散した頃かな・・・。
インドを出発しました。
★★★★★
2年位前にシングルの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を聞いてから気になっていたけど、何となく買ってなかったザ・ジーヴァズ。このバンドは、あのクーラ・シェイカーのフロントマン、クリスピアン・ミルズの新バンド。水戸で、友達も少ないので(笑)、フラフラとレコード屋に寄った時に何気なく発見し、購入。(ちなみに一緒に買ったのはホワイト・ストライプスのエレファント。04/06/23)
で、早速聴いてみました。
おー!かっこいい。一曲目、かなりご機嫌。シンプルなロックアンサンブルで、勢いが凄いぞ。かなりキャッチーだし。ポップなバンドが好きです。はい。
クーラ・シェイカーは、その馬鹿っぽさが好きだったんだけど、2枚目は「あれ?」って感じだったので、突然の解散も意外と納得だったんだよね。
大ヒットシングル(帯に書いてある)の『ワンス~』も凄くかっこいい。久々にグッと来たよ。一緒に買ったホワイト・ストライプスに比べてストレートだよね(まあ、方向性がちがうんだけど。)
ポップロックファンは絶対買いですね。クーラ独特のインド信仰もまったくありません(笑)
『ワンス~』は三平の最近のヘビーローテーション曲ですよ。純粋にかっこいい。ついてでに、日本盤だったので、『ワンス~』のデモバージョン(アコギ一本版)が入ってます。
これも好き。
★★★★☆
Kula Shakerのフロントマンだったクリスピアン・ミルズが結成した3ピースの新バンド,「the jeevas」。ここんとこ,シングル立て続けにリリースのツアー来日など,精力的な活動が嬉しい限り。結成後短期間で録音されたのがこの1stアルバム「1-2-3-4!」で,やはりKula Shakerと比較してしまうが,前者のワウ・ギターで表現されるサイケデリックでインド系のサウンドは陰を潜め,シンプルなロックンロールというのが適当な表現か。この「シンプルさ」がみそで,シンプルになることによって浮き彫りになったクリスピアンのソングライティング。良い。バンドサウンドを削ぎ落とすことによってより一層際立った感じ。サウンドこそ変われど,やっぱいい曲書くわぁ。。。
Kula Shaker VS The Jeevas???
★★★★☆
クーラとザ・ジーヴァズのどちらが優れているか・・・・・という議論は最早出尽くした感がありますね。サウンド的なインパクトで言えばクーラは凄かったし、ザ・ジーヴァズではクリスピアン・ミルズのソングライターとしての資質が如何なく発揮されているし・・・・・。クリスピアンという1人のミュージシャンが率いたバンドとして、両者が比較されてしまうのは仕方のないことですが、実はそんな比較は意外に無意味なのでは?と個人的には感じています。クーラとザ・ジーヴァズは全くの別物ですからね。もしも、クリスピアンがクーラを脱退し(解散させて)またクーラのようなバンドをやったら・・・・・それこそ誰もが納得いかないでしょう。敢えて比較するならば、僕個人としては、ザ・ジーヴァズの方により好感を持っています。クーラ時代のような圧倒的なグルーヴ感はありませんが、ザ・ジーヴァズにはトリオならではの、ロックンロールに対するストイックな姿勢や、純粋にメロディを追究する真っ直ぐな姿勢を感じることができます。1曲目「Virginia」のイントロのコード・カッティング(これがホントにカッコイイ!)に、クリスピアン自身の「過去」に対する決別と、全く新しい第一歩を踏み出そうとするかのような強固な意志を感じます。ちなみに僕は、クーラ時代のクリスピアンの奇妙な(?)インド音楽趣味がどうしても理解できませんでした。もっといえば、邪魔で邪魔で仕方なかったのです(笑) バンド名以外には(音楽的には)胡散臭い(失礼!)インド趣味が全く感じられないのは、僕個人にとってはかなり大きなプラス要因です。
(^ o ^)
★★★★★
やっぱりクリスピアンはすごい!と思わずにはいられなかった♪
クーラ時代とはちがって、ひとこと“シンプル・イズ・ベスト”的、どこかなつかしさをただよわせる作品だと思います。聴きやすいので誰でも気に入ると思いますよ。
ちかじか出る新作も期待大です!