人気シリーズの1作目、次作が出てからでなければ評価不能
★★★☆☆
アメリカでは2006年に刊行されて人気を呼び、以後シリーズ化されて2010年10月には第6作の刊行が予定されている人気シリーズです。本国でそれなりに実績があるシリーズ物の第1作ですが、本作においては登場人物、作品世界の紹介といった趣きで、これだけではなんとも評価できません。2作目が同じ年に刊行されていることから始めの2作でひとつの物語が完結するのでしょうか。
現代のアメリカの軍隊と政治を未来連合国に置き換えて皮肉っている点が人気を呼んでいるのかもしれませんがどのあたりがウケているのかも定かではありません。本作では海兵隊である主人公があちこちの艦隊を渡り歩きながら昇進していくのですが、ラストはなんとも中途半端で次作が出てからいっきに読んだほうがいいかもしれません。早川書房も人気シリーズと銘うって2冊同時刊行といったマーケティング戦略をとってもよかったのではないでしょうか。この終わり方なら絶対つづきが気になるんですから。