料理よりも落語がメインです
★★★★☆
落語に絡んだ江戸料理の本かと思いきや…
1回に1話を取り上げて、演じ方の苦労やら
得意とする名人の紹介やら
楽屋裏的なお話やら
話の由来やらを
喬太郎師匠が自由自在に語るという本でした。
とりあげられた35話の共通点が、なんらかの形で食べものが出てくる話であるというだけ。
各回の最後に「うんちく江戸料理」として、出てくる料理の解説がついています。
この部分は簡潔にまとめてあり、面白かったです。
各話とも落語自体については簡単なあらすじが別に紹介してあるだけなので
その話を知らないと、十分に楽しめないのかもしれません。
私は半分くらいは知らない話でしたが、本文の文章が軽妙でたいへん楽しく読めました。
以下取り上げられている35話
初席 1 初天神/ 2 かつぎや/ 3 ふぐ鍋/ 4 明烏/ 5 うどんや/ 6 寿司屋水滸伝/ 7 居残り佐平次
春席 8 饅頭こわい/ 9 長屋の花見/10 孝行糖/11 猫の災難/12 なめる/13 人形買い/14 おせつ徳三郎
夏席 15 鮑のし/16 ちりとてちん/17 猫久/18 千両みかん/19 素人鰻/20 青菜/21 唐茄子屋政談
秋席 22 芋俵/23 王子の狐/24 茄子娘/25 目黒の秋刀魚/26 強飯の女郎買い/27 禁酒番屋/28 阿武松
冬席 29 たらちね/30 時そば/31 ねぎまの殿様/32 按摩の炬燵/33 味噌蔵/34 蒟蒻問答/35 二番煎じ