う〜ん・・・
★★★☆☆
森本教授(元京大、現同志社)編集による手形小切手の教科書です。本文240ページで小切手まで解説しています。執筆者は9人ですが、共著のものは当たりはずれがあり、これはどちらかというとはずれかも・・・少なくとも初学者はこれをよんでもわからないところだらけで終わってしまうでしょう。章ごとに説明が丁寧であったり簡潔であったり(全体的に簡潔ですが)、さっぱりという部分もありました。脚注に発展的な事項を説明したりもしていますが、図などは一切なく、一度少しかじった程度でもわかりにくいと思います。ただ、用語の定義・説明は基本的には丁寧になされており、手形全体で出てくる言葉には慣れることができた、という感じはします。
わからないところを「手形法・小切手法入門(前田庸 著)」で調べると見事に解説してある、という部分が結構ありました。したがってこの本は講義と一緒に読んでいくといった形でないと使いにくいでしょう。判例索引もついていません。