棟居刑事の憤怒 「棟居刑事」シリーズ (角川文庫)
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新宿・歌舞伎町のラブホテルのフロントに立つ本杉高志は、奇妙な成り行きから18歳の少女菊岡理恵と同居を始めた。その頃、顔見知りのエスコートクラブ嬢フェリシアが町田市内の「防空壕」で無残な絞殺死体となって発見。死体のそばには島根県隠岐島特産の檜扇貝の破片が落ちていた。しばらくして、理絵は姿を消し、ポシェットだけが府中市内で見つかった。手帳にはなぜか「隠岐汽船乗船名簿」がはさまっていた――。偶然なる符合の恐ろしさを描く森村ミステリーの傑作。