自動車会社が消える日 (文春新書)
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いま自動車産業では100年に一度のパラダイムシフトが進んでいる!
生き残る会社はどこだ?
クルマの「スマホ化」が進み、EV(電気自動車)、自動運転車の開発にはIT企業や新興企業が相次いで参入。技術力をつけた巨大部品メーカーも台頭している。
トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、VWは、この大変革にどう立ち向かうのか。
〈第1章 スマホ化するクルマ〉
「鉄の塊」ではなく「ソフトウェアの塊」となったクルマ。海外ではプラットフォームの座をめぐる争いが始まっている。
〈第2章 バーチャル・エンジニアリングという脅威〉
ユーザーには見えない開発・製造プロセスもデジタル化で変わり、日本の強みである「匠の技」が弱点に?
〈第3章 合従連衡 2000万台の攻防〉
開発コストの増大にともない中途半端な規模のメーカーは厳しい。スケールメリットと新技術を目当てに世界ではM&Aが加速する。
〈第4章 トヨタ自動車 巨人の憂鬱〉
環境の変化に合わせて先端事業の強化、系列再編、異業種との提携など矢継ぎ早に手を打つが……。「トヨタの敵はトヨタ」なのか。
〈第5章 VW 史上最大の改革〉
ディーゼル不正問題を機に改革へ乗り出した日本車の最強ライバル。社内では「我々が車を作る必要性があるのか」という議論が。
〈第6章 日産 ゴーンが抱く世界一という野望〉
ひと足はやくEV戦略を展開し、三菱自の買収を皮切りにM&Aにも意欲的。その活力を探ると「ダイバーシティ」に行きあたった。
〈第7章 ホンダ ソフトバンクに刺激されるDNA〉
迫りくる「規模の危機」を前に、自前主義を捨ててオープンイノベーション戦略を打ち出した。創業者が持っていた起業家スピリッツは蘇るか。
〈第8章 マツダ 危機こそが革新を生む〉
いち早く最先端の手法を導入して経営危機から復活。そのプロセスには日本の製造業が学ぶべきテーマが詰まっている。