システムはなぜダウンするのか
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銀行ATM停止、座席予約不能、株の誤発注――原因とメカニズムを徹底解説!
24時間利用できて当たり前、正常稼働して当然。社会インフラとして便利な世の中を
支えている企業や官公庁の情報システムが、ひとたびダウンすると大きなトラブルを
生みます。
多くの情報システムのトラブル事例を追ってきた日経コンピュータ誌の記者が、
過去10年間に発生したダウン事例を冷静な視点で分析。システムを正常稼働させる
技術とダウンの原因を、多くの実例を交えながら体系だって解説します。
特徴1:「ダウン」という切り口から見る信頼性のしくみ
情報システムは、例外的な状況も想定して正常に動くためにさまざまな技術を取り入れ、
運用ルールにもとづいて利用しています。しかしそうした技術や工夫を施し、テストを
繰り返しても、システム・ダウンは起きています。本書では、まず、正常稼働のための
基本的技術や運用方法を説明し、続いて、そうした技術があるにもかかわらず、実際に
起きたダウン事例を取り上げて、現実にどの部分にダウンの要因が潜んでいたか
を見ていきます。
特徴2:システム・ダウンの原因を4つに分類し解説!
システム・ダウンの原因はさまざまで、複数の要因が絡んでいることもありますが、
突きつめると1つの原因にたどり着きます。本書では、「ソフトウエアの不具合」
「性能・容量不足」「設定・操作ミス」「不慮の事故」の4つに分類し、根本原因が
どういう不具合を次々に引き起こしダウンにつながっていたか、複雑に絡みあう原因を
ひも解いてきます。
特徴3:52事例が示すダウンの実態!
株の誤発注で400億円損失、ATM11万台が使用停止、電車の緊急停止、
コンピュータ・システムの日付問題、口座振替の二重引き落とし、
データセンター火災、サーバーの2台同時故障など、
日経コンピュータ誌が取り上げた過去10年間のダウン事例から代表的な52事例を
取り上げ、「ダウン」を大きなトラブルへとしないための方策を学んでいきます。