有機合成をしている人ならこの本を手元に置くべきでしょう。
普段行っている実験と併せて、何かほかに良い方法はないか、とあれこれ考えるのに便利だと思います。反応について、詳細を載せてある本ですが、それだけでなく、文献も書いてありますから、しっかり理解したい人にはとても良い本だと言えます。紙が厚いので少々しっかりしすぎている冊子ではありますが、実験室の机の中に置くには良いと思います。

　１項目２ページで、著者がそれぞれの項目に的を得たコメントをしてくれているため非常に使い勝手が良い。
　この本のタイトル通り、紙の上の有機化学からフラスコの中での有機化学にナビゲートしてくれる良書である。
　じっくり腰をすえて読む本ではないかもしれませんが、実験中の空き時間など、ちょっとした知識習得時にはもってこいの本だと思います。

主に全合成で使われる反応を系統的に分類し、反応の特徴や要点がコンパクトにまとめられている。アルファベット順の無味乾燥としたネームリアクションの教科書や、内容が細かく分厚い教科書が多い中で、この本は、その間を補完する非常に良いテキストだと思います。これから有機合成に携わる人の入門書として、また、ある程度熟練した有機合成化学者が、知識を整理する上でも、良い内容だと思います。意外にこういう教科書は少ないのではないでしょうか。