伝わってこない
★★☆☆☆
著者は新聞記者出身のフリーライター。ベンチャーとかITとかを得意とするらしいが、文体もいかにもといったもの。無骨で劇的だが、本書のようなテーマには合わないと思う。
本書は、カジキのトローリングに魅せられたIT企業の社長と、その部下たちの姿を描いたもの。
主役たる種村氏は、知り合いに誘われてカジキ釣りを体験したことからのめりこみ、クルーザーを購入、部下に船舶免許を取らせるなどして、トローリングを始める。次第に部下たちも熱心になっていき、大会などにも出場するようになっていく。
カジキ釣りという、釣りの中でも特異な世界が描かれており、なかなか興味深かった。ただ、その魅力に関しては、本書からは伝わってこなかったように思う。ガツガツしすぎているように感じるのだ。釣りというよりも、戦争のような。読んでいて、興醒めしてしまう。
また、種村氏の自慢話が多すぎるのもいただけない。まあ、それが目的で出版された本だとは思うのだが、やりすぎだろう。
とはいえ、知られざるカジキ釣りの世界をのぞき込むには、適当な本。
道具だけではない何かが。。。
★★★★★
陸のゴルフも道具依存の面はありますが、
トローリングも道具もさることながら、
それ以上にチームワーク・釣果達成への信念が成果を
生んでいることを感じさせられました。
黒磯にカジキを追って
★★★★★
”限界は自分自身で決めるもの”と誰かが言っていました。まさにその通りだと思います。「男のロマンス」も傍から見るとただの道楽かもしれません。けれど夢に向かうってすばらしいことではないでしょうか?そんなことを語りかけてくれた一冊です。
トローリングはスポーツ!
★★★★★
トローリングは、緻密な情報収集と戦略、アクション、チームワーク、どれが欠けても獲物を得ることができない雄大なスポーツである。
その臨場感を余すことなく伝えてくれる上、軌跡をも記した書である。
ビッグゲームに感動
★★★★★
トローリングがこんなにも熱いものだとは知らなかった。
読んでみて、想像以上におもしろかった。
ヘミングウェイがかつて愛した世界が日本近海で繰り広げられていたなんて、驚きの一言だ。