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経済学 名著と現代

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本経済新聞出版社
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選択と 参考文献 気になるよ ★★★☆☆
1.内容
「日本経済新聞『経済教室』面に『やさしい経済学―名著と現代』と題して、二〇〇七年一月からほぼ七ヶ月間にわたって掲載したシリーズに加筆してまとめたもの」(まえがきより)。「経済学」と銘打っているので、大多数は経済学のジャンルに入る偉人であるが(アダム・スミスもケインズもシュムペーターもある)、まえがきに「文明批評の『大家』などに光をあて」とあるように、福沢諭吉なども取り上げられている。さらには、経営学の範疇に入ると思われる、ピーター・ドラッカーも取り上げられている。執筆者はおおむね経済学の教授だが、「日本政治外交史」(p3)が専門の北岡伸一先生もいて、多彩である。

2.評価
内容に関しては、取り上げられた本を読んでいない限りでは、素直に取るしかない。ゆえに、興味があったら、取り上げられた本を一読したほうがよい。ただ、取り上げられた本すべてに文献が付されているわけではないのが問題だ。第2章『地中海』って、出版社どこ?邦訳は?インターネットで検索すればよいのだろうが、文献を扱うのならば、すべての本について情報を載せるべきだ。また、選択の基準もはっきりしていないところもダメだ。たとえば、マルクス『資本論』(岩波文庫など)はなぜない?『経済学の名著30』(松原隆一郎著、ちくま新書、2009)や、『古典読むべし 歴史知るべし』(宮一穂著、ミネルヴァ書房、2005)p22の「グレートブックス」にあるし、「ワーキングプア問題」(まえがき)を考えるうえでのヒントにもなると思うのだが。日本人は福沢諭吉しかないのも疑問だ。以上、内容面は不問で星4つ、文献情報と文献選択がダメな可能性があることで星2つ、中間を取って星3つ。
経済学の歴史の初歩を学ぶには本当に最適 ★★★★☆
 本書は、日本経済新聞の「経済教室」面に2007年1月から連載されたシリーズに加筆してまとめたもので、専門家が一人一冊経済学の名著を解説しているものである。解説者が一流であると、名著の解説・紹介自体も読みやすく、短い文章であるがエッセンスが分かり易く凝縮されている。また、編集者の力もあるのか、よくある重複や時系列の飛びもなく、更には名著たる由縁やその関連も密接に書かれていることもよくわかる。加えて、偏った見方や省略・舌足らずの表現も少なく、ストレスなしに読破できる良書である。
名著への道標 ★★★★☆
本書は、アダム・スミスを始祖とする経済学の「巨人」や文明批評の「大家」の名著のエッセンスを、識者の解説を交え紹介する一冊である。

日本経済新聞「経済教室」面に「やさしい経済学―名著と現代」と題して、2007年1月から7ヶ月にわたって掲載されたものを、加筆修正したものである。

大学教授を中心とした識者が解説していることからも、「やさしい経済学」とは必ずしも言えない。しかし、名著のエッセンスを識者が今日的意義を踏まえて解説する本書は、名著の道標としての役割を果たしてくれることだろう。
読みこなすには、多少の経済学の知識が必要だが、非常に良書。 ★★★★★
 経済学に関して全く土地勘のない人には、あまりに情報が凝縮されすぎていて読みこなすには困難であろうが、土地勘を持つ人には非常な良書だと思う。

 本書を読む前に、スティグリッツかマンキューのマクロ・ミクロを何度か読んだあとに本書を読むと、驚くほど色々なことが良く分かる。

 私にとって本書と出会った上での最大の収穫は、経済つまり財の配分や分配を考えるうで、「人間に関する正しい洞察と共感」が必要である事がよく理解できたことである。
 
 市場が、単に強者生存のための場ではなく、アダム・スミスのいう「見えざる手」が困窮する者に差し伸べられる「救いの手」としての機能を持つ事も理解できた。