「電気」をキーワードに様々なトピックを1冊に詰め込んだ本
★★☆☆☆
電気について書かれた、一般読者向けの本。文章ページとイラストページの割合がだいたい半分くらい。著者は、イラストページを増やしわかりやすくなったと自負しているようだが、わかりやすさに寄与していない(つまり、必要のない)イラストも多々あると思う。
「電気」をキーワードに様々なトピックを1冊に詰め込んだ本で、発電の仕組み、一般家屋の配電・配線、電気機器、データ記録媒体の仕組み、情報通信、電気のトラブル、電子素子、電磁気学の基礎の基礎、と雑多な内容。2001年に刊行された本で、「最新動向」が既にやや古い情報になってしまっている。
内容的には難しくはないのだけど、科学・技術についての常識的な知識すらもっていない私としては、専門用語にやや苦労した。例えば、「周波数帯域が狭い」ということが何を意味しているのか、私にとっては自明ではない。著者は高校の先生で、誰にとっても自明だろうと考えている範囲が実際よりも広いのではないかと思う。