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ウェイリー版 源氏物語〈1〉 (平凡社ライブラリー)

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 平凡社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:紫式部/〔著〕 アーサー・ウェイリー/英語訳 佐復秀樹/日本語訳 出版社名:平凡社 シリーズ名:平凡社ライブラリー 648 発行年月:2008年09月 関連キーワード:ウエイリーバン ゲンジ モノガタリ 1 ヘイボンシヤ ライブラリー 648 うえいりーばん げんじ ものがたり 1 へいぼんしや らいぶらりー 648、 ムラサキシキブ ウエーリ,アーサー.デーヴイド WALEY,ARTHUR DAVID サマタ,ヒデキ むらさきしきぶ うえーり,あーさー.でーぶいど WALEY,ARTHUR DAVID さまた,ひでき、 ヘイボンシヤ ヘイボンシヤ 7600 へいぼんしや へいぼんしや 7600 光源氏…こんな名前をもった者は、じろじろ見つめられたり、嫉妬ぶかく非難されたりすることを逃れられない、そしてほんのちょっとした戯れの恋でさえものちの世の人々に広く伝わってしまうだろう、そう彼は知っていた「帚木」-ウェイリーの
ストーリー重視 ★★★★★
古語→英語→現代日本語という複雑な訳なので、半信半疑で読み始めたらサクサク読めた。
系図がないとなかなか理解できない人物関係も、すっきりわかりやすく描かれているので、膨大な系図と首っ引きで読む必要がない。和歌も本文中で現代語に訳してあって、注釈をいちいちひっくり返す面倒もない。ストーリーの流れを重視して、引き換えに失ったものと言えば、華麗なその場の雰囲気や登場人物たちの衣装、調度などの描写ではないだろうか。実際に「スカーフ」「マント」「コート」などという言葉がそのまま出てくるのにはちょっと興ざめ。

与謝野晶子訳、谷崎潤一郎訳、高橋治の「窯変源氏物語」、大和和紀の「あさきゆめみし」(漫画)という順番で読んできて、ウェイリー版は訳では一番読み易い。平安の華麗な雰囲気を味わうには、「あさきゆめみし」を同時にお勧めする。
迷訳・誤訳も名訳に通じる ★★★★★
伊坂幸太郎を読むノリで、そのまま読むことができる源氏物語です。
これは四分の1分冊目で、桐壺から明石までが収録されていました。

たいていの書評には、読みやすいと書かれていますが、その通りです。
主語がきちんと書かれていること、過剰な敬語、謙譲語がないからでしょう。
登場人物に深い思い入れがないことがさいわいしているとも思いました。
訳者の情感がこもりすぎているのはしんどいものです。

ええと、迷訳、誤訳はかなりあります。
細かいところですね、微妙な感情表現が「外国人」ぽいのです。
例えば日本人の現代語訳なら「あわれにお思いになった」で済ますところを、場の状況に応じて
「可愛いところがある女だとますます好きになった」「みずぼらしくてうんざりし、気持ちが冷めていく」などと積極的に意訳をしています。
へぇ、光源氏ってそんなふうに思っていたんだと、何回も目から鱗が落ちました。

「賢木」「花散る里」「須磨流謫」「明石」についてはこのウェイリー版がとてもよかった。
源氏の政治的な敵味方の面々、女君たちの思いがじっくりとあからさまに書かれているからミーハー的にもたいへん面白いのです。
源氏物語は「須磨・明石」で挫折する読者が多いと聞きますが、ウェイリー版なら飽きずに先に進むことができるでしょう。
近代小説的源氏物語 ★★★★★
源氏物語 1 ウェイリー版 (1) (平凡社ライブラリー む 4-1)
何度も現代語訳源氏物語を冒頭で挫折してしまった経験を持つ私が、桐壺・ははきぎと一気に読み進められただけども、以下に読みやすいかがわかるだろう。内容も一度ウェイリーという1920年代の人物の目を通しているだけあり(エリオットの荒地やジョイスのユリシーズと同時代だという)近代小説的な描写が随所に見られ、源氏がなぜ世界で注目を浴びたのかが理解できる。というより、近現代の小説を読みなれたものにとっては、とても読みやすく、抵抗なくいろんな発見を楽しむことができる。やっと最後まで読み通せそうな源氏の出現がウェイリーの日本語訳とはいろんな意味で面白い。