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本書では、玉の周辺の手筋を集めてみた。玉の周辺の攻防というのは、当然のことながら勝敗にもっとも直結しやすい部分といえる。頑張って相手玉を追いつめても、最後の最後で寄せ損なって負けてしまった、あるいは凌ぎきったはずなのに、最後に受け間違えたせいで寄せきられてしまった、などという経験は誰にでもあることだと思う。今回は美濃囲い、銀冠、矢倉、穴熊と、アマチュアの方々の将棋では特によく出てくる囲いにおいての、攻めと受け、それぞれの手筋を集めた。全39問、ぜひ楽しみながら解いてほしい。そして、皆様の終盤力の向上に、多少なりともお役に立てたのなら大変うれしく思う。それでは、これからしばしお付き合いいただきたい。（はしがきより）