舞台はフランス。名門オーケストラの復活。
★★★★★
フランス。凋落一途の名門オケ。歴史的なホール。千秋が常任指揮者に就任。どんな風にこのオーケストラを導いていくのだろう、という期待とともに読み進めました。目の前に訪れる運命と懸命に向き合う千秋の姿は良いですね。それと、此の巻で強く印象を受けたのは、名門オーケストラの聴衆です。演奏会毎に、何十年も通い続ける生粋の音楽愛好家が巷にいるという、文化性が伝わってきます。乾燥した石造りの夜景を思い出しました。
主役はターニャ。
★★★★☆
前巻15巻でサン・マロを舞台に
感動の「のだめ初リサイタル」を描いてくれた著者。
画力も格段にアップ(したかんじ)。
16巻では女心の繊細さ、複雑さ、その真実を
小説でいうなら"行間"で、
直接の言葉を出さずにじっくりと物語っていきます。
主人公はターニャ。
彼女は16巻の冒頭、のだめが作ったカレーを食べて、
激しい腹痛を起こしベッドに寝ています。
この巻のメインは、千秋先輩のマルレオケのようですが、
その後ろ側で進行しているのは、
ターニャの切ない恋模様なのです。
マルレオケを再生
★★★★★
ははは
愉快です
千秋がだめオケを再生します
指揮者が代わればオケも変わるものですね
がんばれ 千秋
マルレオケが本格的始動。
★★★★★
この巻ではマルレオケの厳しい特訓と、その成果である定期演奏会がメイン。またマルレオケ新入団メンバーが登場(影は薄いけど)でマルレオケ尽くしの内容。
特に演奏会のシーンが爆笑。
また、バソンでファゴットに対抗するポールもかなりいい味だしている。他にも黒木とターニャの仲にも進展がるようなないような。
最後に千秋の父・雅之が一コマだけ登場。
おもしろいデス
★★★★★
ドラマを見たのを機に購入、1巻から16巻まで一気に読破しました。「こんなに面白かったのか」というのが第一感想でした。まえから話題になっていたし、書店やCDショップで見かけたりして、「いつか」読みたいと思っていたのです...
1巻から9巻までは日本編、10巻以降はパリ編となっています。日本編はコメディがメインで、本当に笑えます。パリ編はどちらかというと音楽に重きを置いた内容となっています(もちろんコメディもあります)。日本編・パリ編の間にギャップがあるので、ひょっとすると好みが分かれるかもしれません。
のだめの影響で最近はクラシックばかり聴いています(これまではPopsばっかでした)。ベートーベンの交響曲7番(聴いたことありませんでした)やラフマニノフ(名前も知りませんでした)のピアノ協奏曲2番がこんなにかっこいいとは知りませんでした。自分の世界が拡がったような気がします。が、これに飽きたらず、ついにベートーベン交響曲7番のスコア(総譜)まで購入!チアキ気分まで味わってしまいました。スコアを見ながら聴くのも結構面白いので、楽譜が読める方にはおすすめです。
「キャプテン翼」が日本のサッカー人口を増やし日本サッカーのレベルアップに貢献した(らしい)のと同じく、「のだめ」が日本の音楽界(クラシックだけでなく)のレベルアップに貢献するのではないかと思い、10年,20年後がとても楽しみになってきました。
※タイトルは「のだめ」カンタービレですが、主人公はチアキであると思った方がいいかも