プライバシー大論争 あなたのデータ、「お金」に換えてもいいですか?
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プライバシーの議論を分かりやすく書いた1冊!
ベネッセ個人情報漏洩事件、Suica乗降履歴販売騒動、大阪駅ビル実証実験騒動、ポイント規約変更騒動…。個人のプライバシー情報の扱いをめぐり国内で様々な摩擦が生じ、社会問題になっています。
そもそも「プライバシー権」とは「私事をみだりに第三者におかされない法的権利」(大辞林 第三版)と定義していますが、この定義だけでは捉え切れそうにありません。なぜ我々は、「自分に関わるデータを勝手に使われるのは、気持ち悪い」と感じるのでしょうか。
本書は、ITに詳しい人に限らず、この問題に関心を持つあらゆる消費者、企業の担当者、政策決定者を対象に、難しいプライバシーの議論を分かりやすく読み解くことを目指しました。
【目次】
第1章 なぜ「プライバシー」は保護されるのか
法改正に大きな影響を与えた二つの〝事件〟
プライバシーをめぐる日本の歴史
誰もボールを持たなかった日本
第2章 日本のプライバシー事件から保護ルールを読み解く
ベネッセ個人情報漏洩事件と「氏名・住所データ」
Suica 乗降履歴販売騒動と「移動履歴」
Tポイント規約変更騒動と「購買履歴」
ほか
第3章 完全施行から10年ぶりの改正の個人情報保護法とは
変わる個人データ保護の世界潮流
「個人情報保護委員会」が誕生
規制緩和の目玉となる「匿名加工情報」
規制強化でルールを明確化
第4章 「データ立国」になるには
「保護と活用のバランス」から「保護と活用の相互強化」へ
企業は法改正に向けて何を見直すべきか
プライバシー保護と企業競争、日本に残された課題