生きるよすがとしての神話 (角川ソフィア文庫)
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洋の東西を問わず、太古の時代より、人間の生活は常に神話の語る真実と共にあったと。だが科学の発達により古来の観念体系は崩壊し、文化や宗教は分離した。社会秩序と個人が重要視される今日、神話の果たす機能とは何なのか――。身近な出来事から文学、精神医学、そして宇宙に至るまで、広範な例を挙げながら神話と共に豊かに生きる術を独自の発想で語る。
多くの作家に影響を与えた神話学の巨人ジョーゼフ・キャンベル。『神話の力』や『千の顔をもつ英雄』に並ぶ不朽の名著、待望の文庫化!
解説・古川日出男
(目次)
序文 ジョンソン・E・フェアチャイルド
著者はしがき
第一章 科学は神話にどんな影響を及ぼしたか
第二章 人類の出現
第三章 儀式の重要性
第四章 東洋と西洋の分離
第五章 東洋宗教と西洋宗教の対立
第六章 東洋芸術のインスピレーション
第七章 禅
第八章 愛の神話
第九章 戦争の神話と平和の神話
第十章 統合失調症――内面世界への旅
第十一章 月面歩行――宇宙への旅
第十二章 結び――もはや境界線はない
訳者あとがき
解説 古川日出男
後注