実例+理論の名著
★★★★☆
開設に補助金がつくことの多い作業道を、一回限りの工事と考えずに、「繰り返し使うこと」が一貫して論理展開されている。行政上、むりやり○○式作業道と銘打たれる事例が多い中で、本書は先進事例の紹介に留まらずに論理的に解説されている。
それと、道をつける上での留意点として、地形だけでなく地質・土壌にも着目されていて、他の地域の道づくりの方法をそのまま踏襲すればよいわけではないこともわかる。
やや難解な部分もあるが、キーワードと写真を拾っていくだけでも得られるものは多い。
ぜひ普段バックホーに乗っている現場の方々に読んでほしい1冊だ。