内容が不十分
★★☆☆☆
カナリス提督を中心に第二次世界大戦前から終戦までのスパイに関する記述であるが、どちらも不十分な記述となってしまっている。
はっきりとどちらかに重点を置いて記述すれば、もっといい作品になったかもしれない?
作者は基本的にカナリス提督に重点を置いているみたいだが、内容に明らかな誤りが多すぎる。
具体的にあげると、まず冒頭の写真で私服のカルテンブルンナーを別人として解説している。あきれて声も出ないのが「ニュールンベルグ裁判で裁かれるカルテンブルンナー」の写真!あの写真は7月20日事件での裁判で法廷に立つ反ナチ派のボーデンシュツ将軍が正しい解説です。
写真にナチのスァスチカが写っています。
この様な単純な事も判っていないらしい。
本文ではロンメル将軍がノルマンデーで飛行機事故で負傷したとか、またクルーゲ元帥が飛行機内で自殺したとか・・・。少し調べれば判る誤りが多数見受けられる。
そのため、ノンフィクション作品がフィクション作品になっている。