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シャーロック・ホームズの謎を解く (宝島SUGOI文庫)

価格: ¥480
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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ホームズの豆知識 ★★★☆☆
 1994年に飛鳥新社から出た単行本『シャーロッキアンはねむれない』の改題・文庫化。データは新しく、また内容を訂正した個所もあるという。
 ホームズについての豆知識というか研究成果を一問一答形式で並べたもの。たとえば、「Qワトスンの医者としての能力はどれくらいだったのか?」という質問に「Aさほど優秀な医者ではなかった」と答え、解説を行っている。
 国内でのホームズ研究の第一人者が書いた本であり、よく調べられている。意外な事実や知られざる秘密が盛り沢山で、こういうのが好きなひとにはいいだろう。
 ただ、ホームズについては良いのだが、同時代のイギリスの社会や文化については、もうちょっとちゃんと調べて書いて欲しい。ミスや誤解、古い知識が目に付く。
 巻末にホームズもの全60作品の発生時代順リスト、ワンポイントチェック、翻訳タイトル照合欄、参考文献表があるのがとても嬉しい。
シャーロッキアンでなくても楽しめるけど、ネタバレ注意 ★★★★☆
 「ワトスンはホームズに“女たらし”と呼ばれているが、実際にそうだったのだろうか?」「ホームズが生きたヴィクトリア朝時代のロンドンでは、セックスに関することがタブー視されていたようだが?」「夏目漱石はロンドン留学中にホームズに出会ったことがあると聞いたが?」など、名探偵シャーロック・ホームズと助手兼記録係のワトスンの人となり、ホームズ作品の秘められた謎や当時の時代背景について、Q&Aスタイルで紹介していきます。

 物語の中にちりばめられた描写から、シャーロック・ホームズその人の謎、作品にまつわる謎を自由に推理していく楽しさがありましたね。<(ホームズは)父親の影の薄い「かかあ天下」の家庭で育った可能性がある>とか、<この『最後の事件』では、(この部分、ネタバレのため伏せます)・・・・・・になるわけだが、実際にドイルが殺したかったのは(後略)>といった指摘が印象に残ったなかで、特に面白かったのは、短編『まだらの紐』の“真相”を記した本書中「謎45」の答え。オリジナル・バージョンの魅力的な変奏を聴いている心持ちがして、しばし、うっとりしてしまいました(笑)

 本書では、ホームズ作品のネタバレがされています。ご注意ください。

 掲載されている挿絵の多くは、ホームズ作品の初版本に載っていたシドニー・パジットの作品。ヴィクトリア朝のたたずまいを感じる魅力的な挿絵の数々ですね。雰囲気があって、見ていて気分よかったです。

 1994年(平成六年)8月に刊行された『シャーロッキアンは眠れない』(飛鳥新社)に、最新情報を加えるといった若干の加筆・訂正を施し、文庫化した一冊。