ところで、そんなふうに最初は旅情を楽しんでいたのですが、もうこの4巻ともなると、なんとなくワンパターン化してしまった感があります。
横見さんもこの巻で、とうとう全駅下車を達成されてしまい、このあとこの作品は、どこへ向かっていくのだろう、という、難しさというか、へんですが寂しさというか、そんなことを思わされました。
願わくば、そんなボクの不安など吹っ飛ばすような、ますますの発展を祈りたいです。
本書も早4巻目。横見さんも9843全鉄道駅下車を達成して曲がり角を迎えたようですが、本文からはそんなことは微塵も感じられないほど青春を謳歌する本人の姿が読み取れます。ただ、自分としてもこういう人は余り気が分かち合えない気が・・・・・。作者による誇張した否定的表現もいくつかあるように感じましたが、いずれにしろ「鉄道家」とはいかなるものかということを知りたい人は、参考の一つとして読む価値があると思います。