不正のトライアングルはいつの世も同じ
★★★★☆
生々しい不祥事件の実例が満載。物心つく前の事件でこんなのがあったのかと知ったり、銀行に勤めるようになってからの事件でも、そんな背景があったのかと改めて気付かされたりと、事実から学ぶことの大切さを再認識します。文章力確かで一気に読ませる内容です。内部監査やリスク管理ご担当の方には是非一読をお薦めします。
当の事故者の名前は実名で書かれている一方で、金融機関名はイニシャル等で書かれているので、気になってネットで全て調べました。本書の内容は新聞報道等を元に、事実関係がほぼ忠実に再現されており、敢えて金融機関名を伏せる必要はないように思いました。(なので☆一つ減らしました)
誰しも同じ境遇に置かれれば同じ過ちを犯す可能性があり、人間とは弱い存在なのだと思い知らされます。