ハッキリ言う人は・・・
★★★★☆
「理論上は」「モデルハウスでは」「実験上は」よく住宅業界で聞く言葉だが、現場で職人や営業マン、実際に住んでいるお施主様達は真実を知っている。そして商売上正直に言えないのでお茶を濁した言い方や当たり障りの無い言い訳をする。しかし、この著者のようにハッキリ事実を書くと決まって業界からバッシングを受ける。情報は「ものの言い方」「文章の書き方」の良し悪しで判断するものではない。確かに読後の後味の悪さは人によってあるかも知れないが、現場で体感する事実に勝る真実はない。書籍のレビューを見ていると住宅の工法や断熱材を書いた書籍について、実際に見たり聞いたり体感もせずに信用できないとか怪しいとか書いているコメントをよく目にするが、インターネットで調べて得た情報でしか判断しているのではないか?というコメントこそ参考にしてはいけないと思う。この断熱材のセルロースファイバーは施工費は他の断熱材と比較して高いというデメリットはあるが、施工技術がしっかりしている工務店に依頼すれば、パフォーマンスは非常に優れているものだと現場関係者は、皆解っている。そしてその事実を一番最初に体感するのはいつも職人である。
おすすめ
★★★★★
結露の本質を明快に述べています。また、様々な優れた建材と優良な工務店の紹介があります。yuurinnkiさんは結露についてよく理解されていないようですね。いくら室内面に吸湿性の高い材を用いても、石油製品の材を外張りすれば、湿気は抜けて行かないと思います。
読後感が悪い
★★☆☆☆
有用な情報が多いのに、とても残念な本です。
何が残念かというと、著者の言葉の使い方、セルローズファイバー以外をこき下ろす表現の仕方などです。殺人、狂っている、詐欺等々。ハウスメーカーも実名でこき下ろしています。かたや、自分に賛同する企業・社長はべた褒めです。
もし事実が書いてあるにしても、こうした表現により著者の人格を疑い、そうすると著者が書くこと全てが怪しく感じるからです。
読んでいて疑問に思った点。
「アメリカなんて台風で火事場泥棒のような略奪が起こるろくでもない国」のように書いておきながら、「セルローズファイバーはアメリカでナンバーワンのシェアを誇る素晴らしい断熱材です」。はてな?
「高気密、外張り断熱は、人間がビニールを着るような蒸れ蒸れ住宅だ。強制換気により冬の乾燥もひどく、風邪やインフルエンザで健康すら害する」と書いています。
壁や床、天井空間にパンパンに入れるというセルローズファイバーは、本当に透湿性素材なのか?そんな「ぎっちり」で透湿するというのが不思議です。吸湿容量が大きいだけではないか?それなら、面材+石油製品の断熱材の外張りでも室内側に吸湿性の高い材を用いれば済む筈だと思いました。
主流の充填断熱(グラスウール)・流行の外張り断熱を口汚くこき下ろすことで、強権的父性を武器に「セルローズファイバーはこんなにも素晴らしい」という宣伝を目的としているような気がしてなりませんでした。
もっと冷静かつ客観的に著述しないと、叱咤され罵声を浴びて喜ぶ人間以外は素直に読めないと思いました。
残念な本でした。
読みました!
★★★★★
今まで疑問だったことがずいぶんはっきりさせられました。
住み心地のいい家ってどうすれば作れるんだろう?ユニバーサルデザインやソフトの面はとても大事だけれど、もっと根本的な解決はないだろうか・・そんな疑問、悩みにスッキリ回答してくれる1冊です。
家を構成する材料は多種多様ですが、目に見えない部分で使われる断熱材には盲点でした。とてもいい勉強になりましたし、これからの参考にしていきたいと思います!