好色一代男 1 崩し字解読 好色一代男 崩し字解読
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井原西鶴の名作『好色一代男』で崩し字読解の練習をしよう!
『好色一代男』の原書画像の横に翻字画像を配し、崩し字解読の練習になるようにしました。1には全8巻のうち巻一巻二を収めています。
主人公世之介の性の遍歴を通して、当時の社会・人情が描かれる。江戸時代前期にあらわれ、それまでの「仮名草子」にない新しいジャンル「浮世草子」をつくった画期的な作品。井原西鶴は俳諧師で、好色一代男は筆のすさびに書いたものだがこれが評判となり作家としてももてはやされた。江戸時代の終りには忘れられた作家だったが、明治に入ってその文体が注目され、明治後期には自然主義の古典としてもちあげられることとなった。
底本 (すべて国会図書館デジタルコレクションの画像を利用)
1 『好色一代男』大正14-15年(1925-26)愛鶴書店
2 『繪入好色一代男』秋田屋版
3 石川巌編『新選西鶴全集』昭和2年(1927)昭和書院
1、3ともに当時の発禁本です。1の白抜き部分は2で補い、3の翻字のおかしいところは適宜修正しましたがだいたいそのまま利用しています
巻一 表紙
巻一 目録
七歳 けした所が戀のはじまり こしもとに心ある事
八歳 はづかしながら文言葉 おもひは山崎の事
九歳 人には見せぬ所 ぎやうずいよりぬれの事
十歳 袖の時雨は懸るがさいはひ はや念者ぐるひの事
十一歳 尋てきく程ちぎり 伏見しもくまちの事
十二歳 煩惱の垢かき 兵庫風呂屋者の事
十三歳 別れは當座はらひ 八坂茶屋者の事
巻二 表紙
巻二 目録
十四歳 はにふの寝道具 仁王堂飛子宿の事
十五歳 髪きりても捨られぬ世 後家なびける事
十六歳 女はおもはくの外 京川原町の事
十七歳 誓髪のうるし判 奈良木辻町の事
十八歳 旅のでき心 道中人どめ女の事
十九歳 出家にならねばならず 江戸香具賣の事
二十歳 うら屋も住所 大阪上町者の事
後記 君見ずや出版