（まえがきより）
東京都杉並区を歩いていると、しばしば写真のような金太郎に遭遇します。
　といっても、この本では杉並区の話をするわけではありません。あくまで、一例として紹介です。
　さて、東京都杉並区はけっこう広く、鉄道で言うと、京王線、井の頭線、中央線、西武新宿線の通るエリアに分けられ、河川で言えば神田川、善福寺川、妙正寺川が流れて地域が分かれています。この3つの川は最終的に合流して1つの神田川になりますが、合流点は杉並区の外にあります。神田川、善福寺川が合流するのは中野区であり、更に妙正寺川が合流するのは新宿区です。
　ところが、それだけ広い杉並区でありながら、その全域のあちこちでこの金太郎は目撃できます。そもそもこの金太郎は何でしょうか？
　金太郎が見つかる場所にはいくつかの共通する特徴があります。

+ 細い道である
+ 車やバイクの通行が制限されていることが多い　(道路に柵があって車は入れない)
+ ジメジメした場所が多い
+ 周囲に比べて標高が低い
+ 周囲の家々の玄関が金太郎のある道を向いていないことも多い
+ すぐ近くに道があるのに、金太郎のある道も存在する場合がある
+ あるところにはある。無いところにはない (地域によってばらつきが大きい)

　さて、ここからが本題です。
　実は、金太郎という要素を除外すると、このような特徴を持つ道は他の場所でも典型的に見つけられます。あなたの家の近くで見つかるかもしれません。たとえ無くとも本書を最後まで読んで探しに行くと見つかる可能性があります。

【著者略歴】
1964年東京生まれ。東京農工大工学部卒。在学中にエニックスで東京NAMPAストリート移植、ドラゴンクエスト2移植。卒業後マイクロソフト株式会社に就職。
Windows 2.1～3.0の日本語化。現在、株式会社ピーデー代表取締役。Visual C# MVP。C#開発のエキスパート。地理情報プログラミングもこなす。趣味は宇宙戦艦ヤマトと下高井戸周辺の郷土史、特に水路跡探索。