外来患者をみる研修医こそよんでみてはどうでしょうか。
★★★★★
当たり前すぎて誰も教えてくれない外来で多々診るコモンな疾患について診断、
治療に至るまで事細かにかいてあります。
救急外来で感冒、腹痛などの診療にあたる研修医こそ読むべき教科書でしょう。
患者に安心を与えるための言葉などが医師に必要な姿勢として書かれています。
相当ページはありますがセクションが細かく分かれ、
例のごとくの岩田節ですのでどなたも楽しく読めます。
抗菌薬は使うべきところで使うという著者の基本姿勢が伝わってきますが、
疾患によっては治療方針、暴露予防の観点で著者と見解の異なる感染症医もいるようですので、
この本だけを鵜呑みにせず他文献も参考にし自分で考えた上で診療にあたったら良いと思います。
気軽に読めました!
★★★★★
前作の「感染症外来の事件簿」に引き続き気軽に読むことが出来ました。内容的には前作よりもより深く、一般内科医にはやや難しすぎると感じるところもありました。それでも前作同様に気軽に読めたのは、筆者の軽妙なコメントが脚注にふんだんに盛り込まれていたからだと思います。
「黒本」の相方
★★★★☆
要約
「外来」に焦点を当てた感染症の本
良い所
外来ならではの長期的な視野での治療が書かれている。
症候別に分かれていて読みやすい。
具体的な処方が書かれておりすぐに使える。
患者が読んでも分かりやすく書いてある。
悪い所
ページ数が多い(400ページ以上)。
症候により分かりやすさに差がある。
総評
★★★★☆
感染症の大家、岩田健太郎の著作です。
院内感染に焦点を当てた本が多い中、
外来に焦点を当てた本は貴重だと思います。
大体の検査ができる入院中と違い、
薬も検査も時間も限られる外来診療。
入院中とはまた違ったアプローチが必要となるのです。
医師が外来診療を行うのは3年目以降なのですが、
外来でどういう治療をされて入院にあがってきているのか。
その部分を知ることは診療の幅を広げると思います。