インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
【頭脳より知識より大切なものとは・・・?】
ハーバード・ビジネス・スクールの深い反省から生まれた超人気授業、
東北「フィールド・スタディ」の全貌がここに!

世界最高峰のMBA、ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)が正規の授業の一環として、東日本大震災の被災地におけるフィールド・スタディを5年連続で実施しているのはなぜか? 現地での取組内容や、学生たちが得た学びとはどのようなものだったのか、また地元の受け入れ先やサポーターはどんな気づきを得たのか描きながら、その背景にあるHBSの教育改革の狙いと背景、彼らがいま目指している新たなリーダー像とともに紹介し、HBSが打ち出したリーダーシップ育成の新機軸をご紹介する1冊です。

HBSといえば、さまざまな組織が抱える具体的な課題について記述されたケースを読み、教授のファシリテーションのもと教室で議論して学んでいく教授法「ケース・メソッド」の本家として知られます。しかし2008年、HBSは2つの意味で転換点を迎えます。創立100周年の記念すべきこの年、世界金融危機が始まりその震源地に多くの卒業生を輩出してきたHBSは「本当に世界をよい方向に変えるリーダーを育成できていたのか?」という深い自省を得るのです。そして、ニティン・ノーリア大学長のもとで教育大改革が断行されました。

このときからHBSの教育方針は、知識を増やすこと(knowing)に重点を置きすぎず、スキルや能力の開発につながる実践(doing)の場を増やし、またすべての行動のベースとなる自身の価値観や信念を深める(being)教育へと舵が切られました。一連の変革の肝のひとつこそ、1年次に「実際の経験にどっぷり浸かることでリーダーシップを育成する」FIELD(Field Immersion Experiences for Leadership Development)という必修コースが新設されたこと。それにつながる2年生の選択科目のひとつとして世界各国へのツアーが実施され始めました。毎年5~6箇所へのツアーが組まれるなかでも、日本の東北へのツアー(ジャパンIXP)は人気を博し、第1回から唯一5年連続で実施されています(2017年の実施も決定)。

“現場"に身を投じることで、知識の習得におわらず実践し、文化や価値観を共有できない異空間で自分を見つめ直してその後のキャリアを推進する内なる情熱を見いだす、というHBSの狙いに対して、学生や受け入れ先はどのように反応するのか。HBS日本リサーチ・センターに所属するグローバルスタッフの一員である著者は、まさにこのジャパンIXPの企画を担ってきました。間近でつぶさにみてきたHBSや学生たちの声を丹念に拾い上げ、変革の全容を明らかにします。