染織を超えたものを語る本
★★★★★
今、実は本を途中まで読んでいるところなのですが、中味の濃さにびっくりしています。
「私はアニミズムです」とおっしゃる鶴見和子さんに、私自身もアニミズムの考えを持っているので共感するとともに、とても嬉しかった。
そして、志村さんと、鶴見さんの対話の内容は、単に染織やきもののことにとどまるこなく、科学や数学的なものにまで及んでいます。
色彩というものは、並べていくと環状であり、それが曼荼羅にも関連したり、あるいは現代の科学で研究されることのつきつめたものである、という内容の深さに驚いています。
きものや草木染を、うわべだけで評価する風潮がありますが、もっとすべてのものから精製されて、そのようなものができあがっている。
この本に触れることで、ものごとの本質や根底について考えさせられます。
非常に読み応えのある本です