数百年も前から古式毛鉤釣法で使われてきた、ゼンマイの綿毛を胴に巻いた伝承毛ばりです。
山菜でよく知られるゼンマイの綿毛は今では入手困難なことから、こうした毛ばりもほとんど
作られることがなくなりました。

ゼンマイは水に濡れると透明感が出てきます。これはヤマメやイワナの好む、脱皮寸前の
カディスピューパやカゲロウのイマージャーのように見えているとも考えられます。

またハックルは、グリズリーのコックネック（おんどり）と、同じくグリズリーのヘンネック（めんどり）
を2本ずつセットにいたしました。
どちらも良く釣れますが、あえて違いを言えば、コックネックは少し張りがあるので引っ張るとき
には特に有効です。クッ、クッと5センチくらいずつ動きを加えれば虫のようにフワッとゆらめき、
魚を強烈に刺激します。

ヘンネックの方はしなやかで柔らかいため、自然に流すときにピッタリです。
どちらのハックルでもとても良く釣れますので、ひとまず使ってみていただくのが一番です。

フライフィッシャーの方もぜひ使用してみてください。ウェイトなしで流せば、ドライフライのよう
に水面を割って出てくることもあります。